今回は特別企画として、子ども向け書籍を執筆していらっしゃる作家さんに推薦図書をご紹介頂きました!
ご紹介頂いた作家さん
丘紫真璃さん<HP>
兵庫県神戸市在住
1988年 12月13日生まれ
14歳の時、「黄色い卵は誰のもの?」(幻冬舎)で、デビュー。
他の著書に、第2回新・童話の海入選作「リンリンちゃんとワンゴ天才発明会社」(ポプラ社)、「おりょうり犬ポッピーシリーズ」(ポプラ社)小学館ジュニア文庫小説賞金賞作品「ぐらん×ぐらんぱ! スマホジャック シリーズ」(小学館)などあります。
愛犬は、ポピーとココリック。共に中型犬雑種犬メス
趣味は、犬の散歩と、バレエと、ヨガ
ストレス社会と言われる今、癒しは必要ですよね。
現実の苦労なんか全部忘れて、とにかく、癒された~い! と思う方は、小説を読んでみませんか。
本のページを開いたら、電車の中でも、家の中でも、ベットの中でも、どこにいても、心を遠くに飛ばすことができます。
現実の苦労は忘れて、夢の世界で遊んで、思い切り、癒されましょう。
それでは、最高の癒し小説をご紹介していきます。
嫌なことを忘れたいときには『赤毛のアン』
赤毛のアンなんて、少女小説じゃないの? と思う人もいるかもしれませんが、『赤毛のアン』は、大人こそ楽しめる小説です。
「トム・ソーヤの冒険」で有名なマーク・トウェインが、赤毛のアンを読んで、
「不思議のアリス以来、最も魅力的な子が現れた」というようなことを言ったそうですが、それだけの魅力が、赤毛のアンにはあふれており、100年前に書かれた本とは思えないくらい、不思議に古臭さを感じさせません。
空想力豊かで、次から次におしゃべりが止まらないアンに、気難しいおばさんマリラも、無口なおじさんマシュウも、ついつい気持ちがほぐされ、表情が緩みます。
そして、読者もまた、アンのおしゃべりに引き込まれ、知らず知らずのうちに笑顔になってしまうのです。
『赤毛のアン』が有名ですが、アンシリーズはすべて、読み応えのある素晴らしい小説です。
全部で10巻ありますから、全巻読破してみるのもいいのではないでしょうか。
都会生活に疲れたあなたに『星の王子さま』
『星の王子さま』も、子ども向けの本じゃないの?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これぞ、疲れた大人のあなたに読んでほしい一冊です。
満員電車にもみくちゃにされ、時間に追いまくられて、何のために生きているんだろうとわからなくなった時、ぜひ、『星の王子さま』を開いてみてください。
飛行機事故で砂漠に落ちたぼくと、不思議な小惑星からやってきた王子さま。
現実離れした静まりきった場所で、現実世界と全くかけ離れた会話をする二人。
その静かな二人の会話をたどっていくと、宇宙の向こうに咲くたった一輪のワガママなバラや、バオバブの木が頭に浮かび、知らず知らずのうちに、宇宙のどこかでキラリと光っている王子さまの星に、あなたも飛んでいくことができます。
また、絵が最高にかわいいので、この世の苦労を忘れて、癒されること受け合いです。
しかも、ただ癒されるだけではなく、生きていくために、とても大事な何かをつかめる小説だと思います。
実は奥が深い「ありのままでいいんだよ」の『楽しいムーミン一家』
アニメで有名になったムーミンですが、まずは、あの姿かたちに癒されますよね。
あのまんまるな姿を見ているだけで、心がほんわかとあったかくなります。
けれども、実際、本を読んでみると、それだけではないものが、本の中に流れていることがわかります。
ムーミン一家の人たちは、みんな、すごく自由です。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。
みんな、めいめい勝手に好きなことをして、相手の自由を邪魔しない。どんなへんてこりんなお客さんも、ムーミンパパと、ムーミンママは、ムーミンハウスのお客さんとして、受け入れます。
誰でも、ありのままでいい。体裁をつくろう必要なんてないんです。
ありのままではいられない現実世界に疲れてしまうことってありますよね。
そんなときは、ムーミンの本を開いて、その時だけでも、自由の空気を吸ってみると、心が癒されるかもしれません。
とにかくかわいくて笑える『くまのパディントン』
イギリスのパディントン駅で、「どうか、このくまの面倒をみてやってください」という札をぶらさげて、古いスーツケースに腰かけていたくまのパディントン。
典型的なごく普通のイギリス人のブラウンさん一家に引き取られ、大騒動を巻き起こします。
優れた児童文学は、大人が読んでも、ものすごく面白いものです。
そしてまた、癒しを求めているあなたにピッタリのものが、児童文学の名作の中には、たくさんあります。『くまのパディントン』は、そんな中でも、最も癒される本だといってもいいのではないでしょうか。
パディントンが、テディベアにそっくりな様子をしているというだけで、癒されます。
そしてまた、そのクマが、次々におかしなことばっかりしでかすので、もう笑わずにはいられなくなり、疲れも遠くに吹き飛びます。
とにかく笑いたいときには、『くまのパディントン』に会いにいってみてください。
のはらむらのみんなに癒される『のはらうた』
くどうなおこさんの『のはらうた』は、かぜみつるくんや、うさぎふたごちゃんや、けやきだいさくくんなど、風や、うさぎや、ケヤキの木のつぶやきが集められた詩集です。詩ですから、パッと開いて、すぐにサッと読めますし、サッと読んだだけで、のはらの香りが本からサアアッと漂ってきます。
コンクリートに囲まれ、電車に揺られ、ビルの冷房に当たっている毎日を送って、自然から遠のいていると、知らず知らずのうちに心に疲れがたまります。
生きていく上で、緑は絶対必要です。
お日様に光る緑、川、めだか、うさぎの耳、もぐら、かまきり…本物ののはらに行けなくても、この本を開いただけで、のはらに遊びにいったような安らいだ気持ちになれます。
毎日の忙しい生活に疲れているあなたにこそ、『のはらうた』を開いてほしいと思います。
いかがでしたか。癒しの方法は人によってさまざまだと思いますが、本が好きだという方、
癒しの本を求めている方はぜひ、これらの本を手に取ってみてください。
文章:丘紫真璃さん
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