【 73冊目】
今日は小説です(^^)この本は、ある人のオススメで手に取った本です。
コインランドリーで働く『テル』と、そこに来た女性『水絵』が中心となって物語は展開していきます。
テルはコインランドリーで洗濯物を見張る仕事をしている。
小さい頃の頭のケガのせいで、周りの人とうまく付き合えない。
水絵は自分の今までの人生に嫌な思いがあり、“変わりたい”と強く思っている。
そんな二人がある日、“忘れ物”きっかけで二人がつながる。
二人は時間を一緒に過ごしていくことで変わっていく部分があり、
それに対して人を思う変わらない部分があり、
傷つくことを知らない青年テルと、
傷つくことを恐れながら生きる女性水絵の、
二人の人生をそっと見守る、そんな物語でした。
物語は淡々と進んでいき、感情的な部分があまり書かれていないのですが、
それぞれの思いが行動として現れており、
上手く言葉にできない感情なんだけど
その気持ちをお互いに支えとしながら生きている。
そんな気がしました。
ランドリーから見える3つの大きなガスタンク。
テルも水絵もあのガスタンクはち切れそうと思ったように、
自分たちの心もはち切れそうなのをずっと耐えている状態なのだろうなと思いました。
人を信じるってなんなんだろう。
人を思うってなんなんだろう。
と改めて考えさせられるとても良い本でした( ´∀｀)
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