【 55冊目】
最近読んだ中で一番おもしろいビジネス書でした!
SNS時代に選ばれるためには…というのが分かりやすく、実践的な内容でした。
世の中の変化
世の中の変化のスピードが驚異的に速くなり、5年前には“価値”を伝えるためのツールが紙媒体が主流だったのが、スマホの普及とSNSのインフラ化で環境が一変しました。
スマホとSNSのおかげで、個人が情報発信することが可能になり、価値を伝えるコストが想像できないくらい安価になりました。
今、日本で売っている商品やサービスは、みんな質の高いものばかりで、
どれを買っても同じもので、
差がなくなってきている中で、
「売れる商品」はない。「売れる売り方」があるだけ。
と著者は述べています。
たった5年で、世の中が異次元のように変わった。もしあなたがそう感じていなかったら、時代に合わなくなっている可能性があります。
価値を作り出すために重要なもの
今の時代で、自分自身の価値をつくり出し、その価値を伝えるために重要だという
- 関係性
- 個
- 好き
- 編集
- 逸脱
の5つのキーワードから重要な考え方をまとめています。
商品やサービスではなく、“独自の価値”を生み出すにはどうすればいいのか
そのためのヒントがたくさん書かれていました。
エクスペリエンス・マーケティング
ここ数年、ビジネスを取り巻く環境が大きく変わりました。
今まではモノ中心の“名詞の経済”。
その後にやってきたのは「美しい○○」「デザインにこだわった○○」のような“形容詞の経済”。
これからの時代は、
その商品を買うことでどんな素敵な生活を送ることができるのか、
という「体験」を売る“動詞の経済”なのです。
カッコいいファッションを売るのではなく、
ファッションを通してカッコいい生き方を売らなければならない。
便利でオシャレな車を売るのではなく、
その車がある豊かなライフスタイルを売らなければならないのです。
この「モノ」ではなく「体験」を売るのが、エクスペリエンス・マーケティングです。
駅前の立地の良い場所にお店を出したらお客さんが来るなんていう自動思考の考え方ではこれからはやっていけません。
何か一つでも新しいコトを考えていかなければならないのです。
関係性
たくさん似たようなお店(会社)がある中で、お客さまは、どこから買ってもいい。あるいはどこからも買わない、という選択肢がありながら、どうしてあなたのところで買わなければならないのか?
これだけ世の中にモノが溢れており、欲しいモノがいくらでも安価で手に入る時代です。
そんな中で価格競争をしていても意味がないのです。
人間は同じものを買うのなら、関係性の深いほうで買います。同じものを買うのなら、より関係性がある人から買うのです。
だからこそ、自分が作り出す関係性は、他にない独自のものでないといけないし、それを価値にしていくことが大切になってきます。
「ゆるやかな関係性」という価値
上にも紹介した通り、“関係性”が大事になってきます。
第二章では、どのようにして関係性を作っていくのか、について詳しく述べられており、どれもが参考になります。
関係性とは、一日で築き上げられるものではありません。
徐々に共感や信頼をしてもらって、関係性をつくり出す時代です。
このような「ゆるやかな関係性」が重要だと言います。
では、どうやってゆるやかな関係性を作っていけばいいのか。
それが次の5つです。
①忘れられないようにいつもコンタクト
今はSNSがあります。
SNSで発信することで、忘れられない存在になります。
多くの人に毎日のように「情報」を届けることができるのが魅力です。
※SNSをやらないってことは、顧客から忘れ去られるってことです。どんどん顧客流出を促進していて、それに気づかないという状況になります。
②いいお客さまを選ぶ
地道に発信を続けていると、あなたに共感してくれる人や好きになってくれる人が必ず増えていきます。
そして、毎日のように発信を続けていると、信頼が生まれます。
いいお客さまを選んで発信することで「関係性」が構築しやすくなるということ、
そして、お客さまの質を決めるのはあなたの発信であるということです。
③売り込みではなく「情報」を発信
いつも面白い話をする人。
知らないことを面白く教えてくれる人。
あなたと共通の話題で盛り上がる人。
そういう人と時間を共有するのってとても楽しいですよね。
そういった「情報」を発信できる人になることで関係性を築いていくと言います。
④「個」を出す
価値をつくり出すために必要なものの中でも“個”の重要性が述べられていましたが、
個を出すことで世界にひとりしかない貴重な存在になれ、世界で唯一の発信者になれるのです。
また、「あなたが勧めている○○」という独自の価値のある商品になるのだそうです。
⑤お客さまを巻き込んで楽しむ。
人々は物事を買いたいと思っているのではなく、物事を楽しみたいと思っているのです。
関係性を築くために常に「楽しむ」という意識が大事になってくるのです。
個
競争がさらに激化する時代です。
これからは、個性が一番の価値になることを認識しなければならない、と言います。
“差別化”ではなく“独自化”が大事なのです!
オリジナリティーがあれば、価格設定も、売るあなたが決められます。
他では手に入らないものなのだから、
欲しいと思ったお客さまに、
あなたが自由に価格を決定できるのです。
“独自の価値はあなたの中に必ずあります”
それに気づいて、悟って、発信すること。
それが激変の時代に成功する方法だと言います。
情報量が膨大になって、商品が世の中に溢れ、選択肢が無限に広がっている時代なのです。
そういう環境でお客さまから選んでもらうためには、
“選ばれる理由”がなければなりません。
“選ばれるだけの「価値」がなければならない”ってことです。
もしそれが見つからなかったり、わかりにくかったりしたら、
選ばれる理由を作りださなければならないということです。
これからの時代は、SNSで自分の“個”、自分の価値を思う存分発信していける時代です。
p.130 SNSをバカにして、「あんなものでお客と関係性何てつくれない。リアルで会うのが一番」「SNSで売上あがるわけない」「SNSで売っても意味がない」と発信していた業界のオジサンたちのほうが、よっぽど「ビジネスをなめている」。ボクはそう思います。
好き
個性的になるために大事なことが、“好き”です。
自分の好きなことを、常に必死でやることです。
p.37 あなたが心のそこから楽しめることは何かを考え、それを必死に、やり尽くすぐらいやってみることです。ハマるくらいやり尽くしてみることです。そして、それが価値になるくらいやってみる。そうすると発信の量も多くなり、質も高くなるのです。
自分が本気でハマること以上に強いものはないと思います。
ハマるためにはやはり好きなことをしなければ続かないと思いますし、
好きなことだからこそ質も量も高くなるのだと言います。
ジョブズがスタンフォード大学の学位授与式で述べた言葉があります。
「好きなことをしなさい。自分の好きなことを見つけることが人生で成功する秘訣だ。どんあことがあっても、時間をかけてもいいから好きなことを見つけなさい。挫折したり、失敗したりしても、好きなことなら情熱を傾けられることができるし、もう一度立ち上がることができるから。」
要約になりますが、そのようなことを語っているそうです。
編集
ここで大事なことは、
どんなにいい商品でも、その価値を伝えられなかったらそれはお客さまにとって「存在しない」ということです。
すでにあるものをどう組み合わせていくか、すでにある情報をあなたのフィルターを通し、どう魅力的に伝えるか、が大切になってきます。
商品や情報を編集するという考え方が新たな価値をつくり出すために必要になってくると言います。
この“編集”は、いくらでも工夫ができるところです。
どうやったらこの価値が伝わるんだろうか、と考えるところに価値があるのです。
誰かが喜ぶことをやり続ける。それがいつか自分では想像できないほどの価値になる
あなたがフィルターになることで、この膨大な情報を編集して発信していきましょう。
逸脱
価値を考えるとき、キーになる言葉、それが“逸脱”です。
今やっている業界が縮小すると分かっているなら、常識の範囲で考えちゃダメだってことです。
自らの存在自体をゼロと発想するような、逸脱した考えじゃないとやっていけないのです。
逸脱することでたくさんの視点が持て、たくさんの選択肢が持てる。
世の中の流れや環境の変化にいち早く気づき、新しいことをやらなければならないのです。
世界のあり方が変わりつつあるのですから、仕事のやり方やマーケティングの考え方、もしかすると経営そのものの考え方すら、変えなければならない時代。それも過去の延長線上の思考だと、いくらやっても意味がないわけです。
時代は変わります。
いつまでも同じやり方をしていたら、通用しなくなるのは当然です。
進化しなければ、淘汰されていく。それが自然の摂理だと言います。
最後に・・・
p.220 学ぶ姿勢さえあれば、どんなことからも学びを得られます。学んでいると、時代の変化にも気づきます。少し先の風を感じるように、時代の変化の風を感じ取ることが大事なのです。
学ぶ姿勢、大事ですね🙆これからも日々学んでいきたいなと思いました。
一朝一夕で売上が伸びるわけではありません。
なぜなら、冒頭にあったように“関係性”が独自の価値になるからです。
当たり前ですが、関係性とは少しずつ築いていくものです。
簡単じゃないしすぐに結果が出るわけでもない、でも、関係性を築けたらその繋がりってとても強いのだと思いました。
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