【 42冊目】
冒頭で、
「心の病は特別なものではない。その理由は、心の病に苦しむ人があまりに多いからだ。」
とありました。
本当に多いなと思います。
私自身“心の病”をもった人たちと対峙する仕事をさせてもらっていることもあり
今回この本を手にとりました。
私自身は理想と現実の狭間で様々な思いが交錯しましたが、
ぜひ多くの方々に読んでみてほしいなと思う本でした。
栄養の大切さを考える
この本では、心の病を、薬をできるだけ使わずに、
正しい食生活、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸をうまく活用することで治す「分子整合精神医学」という方法を紹介した本です。
心の病の原因や、脳が必要とする栄養素について詳しく述べてあり、どれも興味深いものばかりでした。
食事の大切さ、栄養の大切さは理解していたつもりでしたが、
どの栄養がなぜ大切なのか改めて知ることができ、
この知識が広がることで楽になる人が増えてくれれば嬉しいなと思いました。
また、
心の病を持つ人だけではなく、
世の中の人全員が知る必要があるのではないかと思いました。
私も、自分自身の食生活見直していきたいなと思いました。
脳は何でできている?
p.22 母やわたしたちが食物として口から取り入れた栄養素と、学習や経験といった環境が生得の遺伝子とかかわりあうことによって、生育時の「わたしたちの脳のおおまかなところ」ができた。
つまり、脳は食物でできているのです!!
あまり意識しませんが、脳は私たちが食べたものからできています。
そう考えると不摂生を続けていると恐ろしいなと思いませんか?
脳は、私たちが口に入れたものと、自分の周りの環境(学習や経験)からできているのです。
遺伝子ももちろん関係しますが。
自分の口に食べ物を入れるのは自分です。
だからこそ食べるものはもう一度見直さなければならないんですね。
一日の栄養所要量
p.43 日本やアメリカでの栄養素の一日栄養所要量は、正常で健康な人を対象に決められた数値である。したがって、病気の人は正常ではない、健康でもないので、この人たちにとって役所が決めた一日栄養所要量は彼らの脳の健康を保証することにはならない。
人それぞれ個性があるように、人それぞれ必要な栄養量は違うと言います。
特に病気を患っている人は健康な人が必要な栄養所要量では足りないのは納得できますよね。
薬か、食事か
p.107 処方薬という人工で副作用のある物質の服用によって、脳内物質の崩れたバランスを回復することは可能であり、すでに実践されている。しかし、より安全ですぐれた方法は、不足している物質を不足した分だけ天然の物質から補うことによって、脳内物質の崩れたバランスを回復することである。
薬を飲むことがダメな訳ではありません。
実際私は看護師として働く中で薬の大切さは感じています。
しかし、
栄養で補えるところは栄養で補うことも同じくらい大切だということを忘れないでほしいと思います。
脳内物質も自分が食べたものからできているのです。
やはり、自分が口に入れるものは重要なのです。
不安にさせるための処方箋
p.154 もし不安や不安定な感情を発生させるための処方箋はなにかと問われれば、ジャンクフードが回答である。
ドキッとしますよね😱
ジャンクフードは
食べたら不安や不安定な気持ちになると言えるほど身体にとって良くないものだそうです。
栄養素の乏しい食物、砂糖などの甘いものはよくないのです。
もう一度言いますが、自分の口に食べ物を入れるのは自分なのです。
無理矢理口に突っ込まれる訳ではないですよね?笑
オメガ3脂肪酸
p.185 魚をよく食べる文化のある国ほど、うつ病の発生率が低いこと、そしてアメリカの祖先は、ファストフード中心の現代人よりはるかに多くのオメガ3脂肪酸を摂取していたことを調べあげた。
日本人は魚をよく食べていました。
最近は食事も欧米化してきて、魚を食べる機会もどんどん減っていると言います。
特に、オメガ3脂肪酸はとても大切だと思っているので意識して摂るようにはしていますが、
それでも足りていないと思っているのでサプリメントなどで補うようにしています。
自分の身体は自分でコントロールし、自分で守りましょう。
最後に・・・
心の病を持ち、なかなかよくならない出口の見えない戦いをしている人たちがいて、
そういった人たちを毎日見るなかで、
この本はまた違った角度から心の病に立ち向かおうとしているところが本当に興味深かったです。
多くの人がこの本を読んで、
食事の大切さ、身体の大切さにもう一度目を向けてほしいなと思います。
今回得た知識を様々な場面で生かしていきたいなと思いました!
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