【27冊目】
この本、かなり有名になったので読んだ方が多いかもしれませんね。
マンガ版のほうはかなり読みやすくなっているのでぜひ(^^)
この本は、中学生のコペル君が生きていく中で感じたこと、考えたこと、学んだこと、について物語風に書かれています。
誰もが感じるような体験ひとつひとつについて、真剣に向き合い、自分達がそれにどう向き合うべきか、もう一度考えさせられる本でした。
学ぶことの意味
p.95 だから僕たちは、出来るだけ学問を修めて、今までの人類の経験から教わらなければならないんだ。そうでないと、どんなに骨を折っても、そのかいがないことになる。骨を折る以上は、人類が今日まで進歩して来て、まだ解くことが出来ないでいる問題のために、骨を折らなくてはうそだ。その上で何か発見してこそ、その発見は、人類の発見という意味をもつことが出来る。
今まで人類が発見してきたものを学んだ上で新しい何かを発見していくことが
私たちの使命なのですね。
だからこそ、先人から学ぶことはとても大切であり、必須なのだと思います。
人間として肝心なもの
p.131 もしも君が、うちの暮らしのいいことを多少とも誇る気になったり、貧しい人々を見さげるような心を起こしたら、それこそ君は、心ある人からは冷笑される人間になってしまうのだ。人間として肝心なことのわからない人間、その意味で憐れむべき馬鹿者になってしまうのだ。
本当に人間として大切なものだと思います。
そういう気持ちがあればあるほど上手く回らないのだろうなと。
消費者専門
p.139 ところで君自身はどうだろう。君自身は何をつくり出しているだろう。世の中からいろいろなものを受け取ってはいるが、逆に世の中に何を与えているかしら。
こういう考え方をすると世の中違って見えるなと思いました。
コペル君を“消費専門家”と表してるのもおもしろいなと。
今の自分は何を生み出しているのか、
これからの自分は何を生み出していくのか、
改めて考えるとおもしろいですよね。
自分のしたことに責任を負う
p.233 君は、友だち同志の堅い約束を、破ってしまったんじゃないか、黒川のゲンコツがこわくって、とうとう北見くんたちといっしょになれなかったんじゃないか。そして、自分でも悪かったと思い、北見君たちが怒るのも仕方がないといっている。それだのに、なぜそんなことをいうんだい。なぜ、男らしく、自分のしたことに対し、どこまでも責任を負おうとしないんだい。
親友たちを助けられなかったシーンです。
助けるという約束をしていたにもかかわらず一歩が出なかった。
自分のしてしまったことはもう取り戻せない。しかし、それに対してきちんと自分で責任を取らなければならない。
当たり前ではありますが、とても大切なことだと思います。
後悔から得たもの
p.247 あの石段の思い出がなかったら、お母さんは、自分の心の中のよいものやきれいなものを、今ほどもいかして来ることができなかったでしょう。
親友たちを助ける一歩がなかなか出なくて約束を破ってしまったときに、
お母さんが話してくれた思い出についてです。
お母さんも同じような一歩踏み出せなかった時の思い出があるからこそ
その後の人生でその後悔をいかしてきたのだと言います。
失敗から学ぶことはたくさんあり、
取り戻せない過去なのであれば、
これからを変えていけばいいのです。
たくさんの感情と出会う
p.251 しかし、こうして悲しいことや、つらいことや、苦しいことに出会うおかげで、僕たちは、本来人間がどういうものであるか、ということを知るんだ。
いい感情と出会うのも大切ですが、それと同じくらい悲しい、つらい、苦しい、怖いなどマイナスな感情ともたくさん出会うことはとても大切だと思います。
マイナスな感情から学べることもたくさんありますし、
マイナスな感情を知っているからこそ人に優しくできるのだと思います。
今までの人生を振り返ってみても、
たくさんの感情と出会い、
たくさんのことを学んできました。
感情が揺れ動くほどの出来事がたくさんある人生って素晴らしいですよね。
いい人間にならなければ
p.297 僕、ほんとうにいい人間にならなければいけないと思いはじめました。
自分がいい人間になって、いい人間を一人この世の中に生み出すことは、僕にでも出来るのです。そして、そのつもりにさえなれば、これ以上のものを生み出せる人間にだって、なれると思います。
“いい人間”というシンプルで当たり前の言葉ですが、
やはり、“いい人間”にならなければならないんですね。
“いい人間”って何?
と思うと難しいけど、
“いい人間”なんですね笑
つまり、
自分が納得できる人になる努力をしていかなければと思います。
人それぞれ“いい人間”は違うかもしれませんが、
自分にとっての“いい人間”を見つけて目指していきたいと思います。
君たちはどう生きるか
p.299 そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。
君たちは、どう生きるか。
様々なことを考えさせられた本でした。
これまでのことを振り返り、
そして、
これからどう生きていくのか。
今一度自分と向き合うことができました。
今回もたくさんの学びを得ることができました。
この学びを活かしていきたいと思います(*^^*)
#読書 #読書記録 #本 #一日一冊 #朝活 #朝読書 #instabooks #ビジネス書 #読書男子 #読書女子#読書会 #コペル君

未来デザイン読書会で紹介された本も沢山あります。
未来デザイン読書会へのお申し込みはこちらから!
※IEやfirefoxブラウザでは正常に入力できない場合があります。
送信エラーが出る場合は、お手数ですがこちらから参加希望日をご連絡ください。