【254冊目】虹色のチョーク
「日本でいちばん大切にしたい会社」日本理化学工業。チョークを作る会社。
従業の7割が知的障がい者であり、その人たちが製造ラインのほぼ100%を占める生産の担い手である。
日本理化学工業は、知的障がいが大きなハンディキャップであり容易に拭うことのできない不幸であるという“常識”を覆した会社である。
本書には、この会社で働く人々の熱い思いがたくさん詰まっていました。
「会社は、売り上げを上げるためだけに、利益を上げるためだけに、存在しているのではないと私は思っています。人は人に必要とされてこそ、幸せを感じられます。楽しい、やりがいがあると感じられた感じられる仕事があってこそ、人は誇りを持てるのです。ここで働く皆が幸福を感じることができる、そんな会社にしていきたい。そのために私は存在している。」
「人は仕事をすることで、人の役に立ちます。褒められて、必要とされるからこそ、生きている喜びを感じることができる。家や施設で保護されているだけでは、こうした喜びを感じることができません。職業を持って必要とされる喜びを知った彼らは、さらに懸命に働いてくれます。そして、そんな彼らを毎日見つめてきた私こそ、彼らから、働く幸せ、人の役にたつ幸せを教えられたのです。彼らに導かれたこの感謝こそ、私が日本理化学工業を続けてきたけど原動力です」
なんのために働くのか?
何のために生きるのか?
そこには、障がい者とか健常者とかいう隔たりはなく、ただただまっすぐ仕事と向き合い、まっすぐ生きる人たちの姿が見えました。
意味があるから働く。
当たり前だといえば当たり前かもしれません。
働く上で、人の役にたつことや、必要とされることに喜びを感じるから働く。
ただ生きるためではなく、誰しも人の役に立ち、生きている意味を見出すと輝き出すというのがとてもよく分かります。
だからこそ、人が輝ける場所、人が生きている意味を見出せる場所を作り出したこの会社のすごさを強く感じました。
言葉で言うほど簡単ではないし、綺麗ごとでもない。
でも、“誰もが働きやすい職場”を目指した結果がこの会社になったのだろうし、そこには能力の差による差別や偏見はなかった。
障がい者を前に、「どうしてできないんだ」と考えるのではなく、常に「どうすればできるんだ」と、考えた。
「皆働社会」を本気で目指したからこそ成り立ったものだったのだそうです。
社長である大山さんは、「働く幸せ」についてこう言います。
「導師は人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること、の四つと言われた。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。」
この言葉を忘れずに働き、生きていきたいなと思いました。
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