【242冊目】学校へ行けなかった私があの花ここさけを書くまで
#学校へ行けなかった私があの花ここさけを書くまで
#岡田磨里
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
ひきこもりだったじんたんと、幼少期のトラウマで声が出なくなった成瀬順。
どちらも、私の心をゆさぶったアニメでもあるし、多くの人が心動かされたアニメとして記憶に残っていると思います。
このアニメの脚本を書いた岡田磨里さん自身が“登校拒否児”だったと言います。
あの主人公のじんたんはまさに岡田さん自身であったし、成瀬順も、そのお母さんも、秩父という環境も、
全て岡田さん自身の経験から成り立っているのがよく分かりました。
アニメの美しさにほんのひと振りの現実。
岡田さんは、自分自身の力で“秩父”という閉鎖的な檻の中のような場所から「外の世界」に飛び出したと言います。
秩父を出ることも「外の世界」だったし、家の外、部屋の外、外の世界の人たち、全てが「外の世界」だった。
岡田さん自身、「外の世界」をとても強く意識して過ごしてきたのでした。
小さい頃からずっと部屋の中に閉じこもり、物理的にも精神的にも、“檻の中”だった。
なにか一歩を踏み出す、外の世界に飛び出す。
相当勇気がいるし、怖い。
外の世界は未知の世界だし、自分にとって敵だらけ、乗り越えなければいけない壁だらけだったのだそうです。
でも、一歩踏み出さないと変わらない。
そう思い、岡田さんは勇気を出して一歩踏み出したことで世界を変えてきた。
岡田さんの母も“秩父”に囚われてきたとありますが、その母と重ねたアニメのキャラクターには、「現状を打破できる力」を上乗せしたのだそうです。
その「現状を打破できる力」こそが、岡田さん自身が求めていた力であり、その力で「外の世界」に出て行ったということなのかなと思いました。
自分の部屋の中で、ずっと悶々としていた日々。
あの日々が無駄だったわけでもないし、なにかを蓄えて、充電していたのかもしれない。
学校に行きたい、外に出たい、でも、行けない。
母親の目、周りの目、いろんなものが気になり、内にうちに向かっていたあの日々。
その内に向かっていた日々があったからこそ、それを外に出した「あの花」「ここさけ」が生まれたのだし、
あれだけヒットするということは、多くの人が共感したということだと思います。
同じように登校拒否児ではないかもしれないけど、同じような気持ち、物理的にも精神的にも“檻の中”にいる感覚、
多くの人が感じたことがあり、悩み苦しむからこそ多くの共感が得られたのだとあの映画が証明していると思います。
外の世界に行くための「現状を打破する力」をみんなが求めている。
外の世界に一歩踏み出したいけど踏み出せない苦しみも、一歩踏み出した時にぶつかるたくさんの壁も、
踏み出した時と踏み出さなかったときの違いも、全てがなんか分かる気がしました。
私と岡田さんとその他の人では、経験しているものの大きさが全然違うのかもしれないけど、それぞれが同じような思いを感じたことがあるんだろうなと思いました。
この本からも、「あの花」からも、「ここさけ」からも、一歩踏み出す勇気をもらえる。
私も「外の世界」に出て、もがいてくじけてまた元いた場所に戻るかもしれないけど、それでも、岡田さんみたいに外の世界に挑戦し続けたい。
そう思わされた一冊となりました。
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