【みづきの読書記録】試着室で思い出したら本気の恋だと思う【感想】

【223冊目】試着室で思い出したら本気の恋だと思う

ずっと読みたかった本です！やっと読めました。

予想通り面白かった、いや、予想以上に面白かったです‼︎

（あらすじ）
年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる化粧品会社勤務のOL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨てて素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。

恋愛するって自分の嫌なところと向き合うことが多いなと思います。

コンプレックスが気になったり、人に嫌なこと言ってみたり、嫉妬したり、不安になったり、強がってみたり、素直になれなかったり。

この本の登場人物たちも、そんなモヤモヤを抱えながらも恋愛をし、たまたまセレクトショップ「Closet」にたどり着きます。

最初に選んだ服が、自分が抱えているモヤモヤを表しているようでしっくりこず、そこの店員さんが選んでくれた一着に勇気をもらい、自分の素直な気持ちと向き合っていく。

大人になればなるほど、自分の気持ちに素直になれなくなってしまうことも多い。

なのに、自分を客観的に見ることができなくて迷い込むことも多いように感じます。

自分では見えていない自分の強みに気づけず、嫌なところばかりが目につくようになる。

自分で自分をまっすぐに見つめなおして、自分で気づけない部分を客観的に見てくれる、このセレクトショップに惹かれるのが分かるなぁと思います。

恋愛を重ねれば重ねるほどいろんなことを経験し、期待も増えれば、妥協や諦めも増えていく。

ほんと、このセレクトショップに行きたいなって思います（笑）

洋服ひとつで自分の見方が変わり、自分が変わると相手の見方も変わるのはすごく頷ける気がしました。

新しい服、新しい自分、新しい見方、嫌な自分を変える力を洋服は持っているように感じました。