【181冊目】
誰もが一回は感じたことのある“悪魔の自分”との戦い
自分自身が精神科の看護師として働いていることもあり、様々な“依存症”と呼ばれる人たちに出会ってきました。
そんな中で、今回のテーマは“万引き依存症”。 なかなか身近ではない万引き依存症かもしれませんが、「自分は絶対にならない」とは言えないと言います。
自分が、親が、妻や夫が、子どもがいつかなるかもしれない。
万引き依存症はそんな現代病だと言います。
人が万引きをはじめる背景には何があるのか、なぜやめられなくなるのか、どれだけの被害を生んでいるのか、どのようにすれば止められるのか。
万引きがやめられない人が、きちんと治療教育を受けられる環境を整えなければいけないし、教育治療を受けなければいけないと思います。
依存症の恐ろしさと、治療の難しさを改めて感じる一冊でした。
人の心を蝕む孤独
万引きだけに関わらず、依存症を発症する人の多くは孤独です。
これは、物理的に誰かと住んでいるとかではなく、心が孤独な人が多いと言います。
パートナーが亡くなってしまった高齢者、家庭内でのコミュニケーションがとれない、虐待やネグレクトなど、様々な“孤独”があります。
また、万引き依存症のような「行為・プロセス依存」に陥る人は、それによってストレス対処しています。
ストレスの多い現代人、どんどん個人が孤立化していく中で、いつ誰がどの依存症に陥ってもおかしくないのだそうです。
たしかに、私自身も自分の心に余裕がないとき、なおかつ一人でそれを抱えているときって心が病んでるなと思うときがあります。
そんなとき、万引きするわけではありませんが、人に優しくなれない、何か意地悪したくなるような、そんな気持ちになることがあるなと思います。
結局はほんの小さなこと、例えば誰かに少し嫌な態度をとるとか、車の運転をしていて道を譲らないとか、しかせずに終わり、その気持ちも時間が経てばなくなることが多いですが、
そういった小さな引き金が万引き依存症や他の依存症に繋がるかもしれないというのは、少し分かる気がします。
当たり前ですが、ストレスと孤独があるから犯罪をしていいわけではありません。
しかし、それでもそこに行きついてしまう人たちがたくさんいて、抜け出せない人たちがたくさんいることも事実です。
この現状をそのままにしておくことはできない。
しかし、どうすればよいのか…。
ずっとモヤモヤと考えてしまった本でした。
遠くの誰かを変えることはできないかもしれないけど、今目の前にいる患者さんとちゃんと向き合っていきたいなと改めて思いました。
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