【143冊目】
〈あらすじより〉
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。
秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。
あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。
僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた。
本は自分に必要なタイミングで必要なものを届けてくれる
住野よるさん、「君の膵臓をたべたい 」の著者です。
前から気になっていたこの本、ついに読みました!
「青くて痛くて脆い」
この言葉が今の自分になんとなく刺さる気がして、読めば読むほど今欲しかった言葉があり、気づかなければならなかった考えがあり、
つくづく、読書は自分が望んだタイミングで求めている言葉を届けてくれる、そう思いました。
人は常に変わり続けるもの
「人は変わっていくということ。」
それを改めて考えさせられた本になりました。
特に、「人は変わっていくということ」については、最近の私自身の違和感でした。
生きていれば、無意識の内に変わっていくのは当たり前。
でも、変わることがいいのか悪いのか分からなくなるときがたまにある。
自分が望む通りに変わっているのかな?と疑問に思うときがある。
変わってよかったって思えることもたくさんあるけど、変わる前の方がよかったのかな?と不安になるときもある。
今の自分と変わる前の自分、それぞれいいところ悪いところがあると思うし、自分の中では望む方へと変わっていっているつもり。
毎日が同じなんてことはあり得ないから、変化するのは当たり前。
人は人生の中で、何回も何回も、常に変わり続けているんだと思う。
そんな、「人は変わり続けるもの」ということを改めて感じた本でした。
変わることへの不安
変わることは避けられないはずなのに、変わることに不安を覚える。
不安だから、そこに留まり続けたくなる。
一歩踏み出すのに躊躇する。
そう感じるときってあると思います。
「成長って、弱い自分から目をそらすことじゃないと思うんだよ。きっと、弱かったりする自分がいてさ、でも人間そんな簡単に根本は変わんないじゃん?その自分をちゃんと認めて成長って気がする。認めた上で満足だったらいいんだけど、私は違ってさ。だからちょおっとずつだけど、怖いけど、っていうその『けど』っていうのの先に行けるようにしたいんだよね。」
成長は、弱い自分から目をそらすことじゃない。
弱い自分を認めた上で、さらに、ちょっとずつだけど、怖いけど、その先にある新しい自分と出会うのが成長。
毎日、変わりゆく中で、この「自分の弱い部分」と向き合い、そこを変えていけたら、それは自分の中で、「納得のいく変化」なのかなと思いました。
変わらないってことはむしろ難しい。
それなら、なりたい自分に変わっていきたい。
そう思いました。
人が変わっていくのを見ると、正してやろうと思ってしまう
逆に、自分の近しい人が急に変わり始めるのも、同じように不安に感じることがあることにも改めて気づかされます。
変わるってことは、自分が信じていた相手がどっかいってしまいそうで、違う人になってしまいそうで、不安になる気持ちにすごく共感してしまいました。
でも、その違いを正してやろうと思うのは違う。
そんな当たり前のことに気づかされます。
「その人のことが嫌いだったわけじゃありません。むしろ尊敬していたからこそ、その人の行動が自分から見て間違ったものに見えると、正してやろうだなんて、自分勝手なことを思ってしまった結果でした。」
いつも人は間違える。
誰かを正してやろうと思って、「違うよ。」って言ってしまった経験、あるなと思ってしまいました。
いつも自分から見た景色しか見えないし、相手から見る景色は正確には理解できない。
人は変化し続けるものなんだということを忘れずに、自分の変化も、人の変化も受け入れ、プラスに変えていけるといいなと思いました。
#読書 #読書記録 #本 #一日一冊 #朝活 #朝読書 #instabooks #読書男子 #読書女子#読書会 #アウトプット読書 #小説 #本好きな人と繋がりたい #モアイ #読書好きな人と繋がりたい

未来デザイン読書会で紹介された本も沢山あります。
未来デザイン読書会へのお申し込みはこちらから!
※IEやfirefoxブラウザでは正常に入力できない場合があります。
送信エラーが出る場合は、お手数ですがこちらから参加希望日をご連絡ください。