【東京読書会書評】大局観(出口治明)からリーダーシップを学ぶ

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大局観

著者:出口治明

ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。

1948年、三重県美杉村(現津市)生まれ。

京都大学を卒業後、72年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際事業部長などを経て同社を退職。

2006年、ネットライフ企画会社を設立し代表取締役に就任。08年4月、生命保険業免許取得に伴い現社名に変更。13年より現職。旅と読書が好きで、訪れた世界の都市は1000以上。読んだ本は1万冊に上る。著書に『生命保健入門 新版』(岩波書店)、『直球勝負の会社』(ダイヤモンド社)、『仕事に効く教養としての「世界史」』(祥伝社)、『ビジネスに効く最強の「読書」』(日経BP社)、「働き方の教科書』(新潮社)、『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』(角川書店)などがある。

ライフネット生命が出来るまでの日本の生命保健会社は既存の大企業から分社化したというものしか厚生労働省の認可が下りていなかったという歴史があります。著者の出口さんは、その「おそらく不可能」と誰もが思っていた、ゼロからの生命保険会社設立を日本で始めて成し遂げた方です。しかも真っ向勝負です。その経験から、リーダーシップや、今後の時代の歩き方について語ったのが本書です。

何かを成し遂げた人の言葉というのはリアリティがあり、示唆に富んでいるので読み応えがあり、かつ、とても勉強になりました。

リーダーシップに必要なもの、それは共感力

リーダーは、組織がうまくいっているときは何もしません。ですがいざ方針転換が必要になったりピンチに陥ったときの打開策が必要なときは先頭に立ち方向を示すものです。そして、方向を示すためには全体を見通す力、つまり「大局観」が無いとリーダーにはなり得ません。

しかし、大局観があっても、ただ単純にあの星を目指そう!いうことを聞け!と言っても誰も言うことを聞くはずはなく、「そうだ!よし!一緒にがんばろう!」と思わせる共感力が何よりも必要になってくるのです。 

僕が学生時代にサークルの代表に就いたとき、当初はやる気に燃え、完璧に運営してやる!という意思が満々でしたが、そのやる気は空回りし、同学年の仲間の共感を得られることはありませんでした。そこで、先輩に「どうして誰もついて来ないんでしょうか。」と相談したときに得られたアドバイスは「おまえが一番楽しんでいるか?」というシンプルなものでした。僕はその一言でものすごく心が楽になったのを覚えています。確かに、仕事を完璧にしなければいけないという責任感にのみ囚われ、楽しいはずのサークル活動が単なる「仕事」のようになっていたことに気づいたのでした。その気付きを得てからは「こうあるべき!」という考えは捨て、「まず第一に俺たちの学年が一番楽しもう!その中でも自分が一番楽しくやろう!」というマインドでサークル運営に望みました。すると、学年内のギスギスした雰囲気はなくなり、とてもスムーズに運営できるようになったのでした。という事を思い出しました。

何事も楽しみながら取り組む事が周りの共感を得て長く続けるコツですよね。

インプット量を増やし直感力を鍛える!

出口さんは本書の中で、組織やグループの方向性を決めるのはリーダーの直感力にかかっていると言っています。そして、直感とは単なる思いつきではなく、今までの経験や知識から導き出される最良のものであるとも。では直感力をより研ぎ澄ますためにはどうしたらよいのでしょうか。

それは、膨大な量のインプットだということでした。これは、プログラマーとして起業した僕の大学の先輩も言っていた事でした。

「膨大な量をインプットし、そしてそれをアウトプットし出したとき、知識は成果(わかりやすい例だとお金)に変わる。」ということなのです。

インプットはどこから得るのか?

それは、本と、他人です。たくさんの本を読みたくさんの人の話を聞くこと。この本の中にはその手法と実例がいくつか紹介されていましたので是非実際に手にとって読んでみてください。

縦軸と横軸の思考を持て

縦軸とは歴史であり、横軸は世界のことです。歴史を学び、今後の予測を立てつつ新しい視点も磨く。また自分の目の届く範囲だけではなく、視野を広く持ち世界の流れを把握することが大局観を磨くためには何よりも大事なのです。これもインプットですね。

新しいアイディア=何もないところから生まれるものではない

傾聴新しいアイディアは、既存の、全く関係のないモノ同士を結びつけて出てくることが多いです。これは何もプロダクトに限ったことではありません。全く違う業種の人が手を組み新しいビジネスを生み出すということも同じなのです。最近話題の「Fintech」(Fintechとは:Wikipedeia)もまさにこれではないでしょうか。

そして、ここで重要な役割を果たすのが、この違うもの同士をつなぐ力です。

この力を持つ人はどこに行っても重宝されますし、何をしても生きていけるのだと思っています。

この力を持つ人はいろいろな人の話を聞き、インプットし、「この人の話と、この前聞いたあの人の話を結びつけたら面白いかもしれない。」とその当人同士をつなぐために、双方にアイディアをアウトプットするのです。

行動力と積極性に溢れているのです。

しかし、単純に人の話を聞くだけではそれを繋ぐという発想は出てこないでしょう。本を読み、知識をいれ、知恵を磨き、アンテナを常に高く張り続ける能力を高めておくことが大事なのです。

つまり、準備をしておくことがチャンスを掴む絶対条件なのだということを改めて実感しました。

これからは、やりたいことをやる時代

会社に入って、先輩や上司がやってきたようにやれば会社は成長していくという時代は終わりました。

テクノロジーの発達により、変化のスピードは10年前と比べて圧倒的に速くなっており、従来のやり方はあっという間に過去のものになっていきます。成功体験に固執せず、成功体験も失敗体験も全てを知識としてインプットし、その時にあった最適な行動を直感で決めていくという事が大事なのだと気づかせてくれた本でした。

何事もスピード!

直感で決断する=スピード。決めたことをすぐやる=スピード。

変化の速い時代で生き残るためには、その速度に自分も合わせる、もしくはもっと速くなるというスピード感覚を身につけないといけないですね。

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